2024年度の学科試験実施日:2024年11月18日(月)~2024年11月27日(水)
2024年度の実技試験実施日:2024年12月8日(日)
今年からCBT方式(コンピュータを使った試験)が採用され、学科と実技が別日になりました。
実技試験は以前と同じ12都府県での対応ですが、学科試験が全国47都道府県で行われるようになりました✨移動費の節約ができる!!
~本記事では~
3年前にキッチンスペシャリストの試験を受け、無事合格いたしました。
合格するまでの勉強方法や試験内容、購入した書籍などをご紹介します。
筆者は学生時代を含め、住宅設備、インテリアとは無縁な生活を送ってきました。
この記事では、業界初心者がキッチンスペシャリストの試験を合格するまでの道のりをお伝えしています!
独学で使用した購入書籍【全部で2冊】
まず初めに、購入した書籍をご紹介します。
教科書と問題集、合わせて2冊です。
合計で1万円弱かかります。
教科書は、改訂されていなければ中古でいいと思います!
問題集は最新の傾向を読み取るために、新品の購入をオススメします!
教科書
インテリア産業商会から発売されている『キッチンスペシャリストハンドブック[改訂二版]』を購入しました。
全国の大手書店でも販売されていますが、多くは置かれていないので取り寄せになることが多いです。
『キッチンスペシャリストハンドブック[改訂二版]』は2018年に改定しましたが、2024年現在でも同じ教科書が公式からオススメされています。
下記リンクの商品が正しい商品です👍
定価は変わらないので、サクッとネット購入がおすすめです!
出版社のインテリア産業協会は、このキッチンスペシャリストの試験を主催している協会です。
このハンドブックに書いてあることから出題されます。
ということは、ハンドブックに書いてあることを全て覚えれば合格するというわけです!
間違ったことは絶対に書いていないし、教科書として持っておけば間違いありません。
問題集
ハウジングエージェンシーから発売されている『キッチンスペシャリスト資格試験 過去問題徹底研究 [新訂版]』を購入しました。
学科試験用に、過去10年分からよく出題される問題が抜粋されています。
実技試験用に、3年分の問題・模範解答が用意されています。
購入したのはこの2点のみです!
この他にも、予想問題集や実技試験対策の書籍も販売されていますが、私は2冊で勉強を進めました。
過去問題集に関しては、バラバラに問題が出てきても全問正解できるぐらい、繰り返し繰り返し行いました。
キッチンスペシャリストの独学勉強方法
3ヵ月前から勉強を始めました。
平日の夜に1~2時間。土日は3~4時間勉強していました。
試験当日までの勉強方法
過去問題集を、学科も実技も合わせて1周解く。
過去問題集の1ページ目から、実技問題も含めて最後まで解きました。
過去問題集を、3周以上解く。
8割~9割の正答率になるまで繰り返し解きます。
実技問題を解く。
学科に自信をもてるようになってから、実技対策をはじめました。
試験時間を設定して解く。
試験時間を設定して、緊張感を持ちながら解きます。
苦手な分野やロゴマークを再確認!
具体的に解説していきます!
試験3か月前 -過去問題を1周解き、試験の全体像をつかむ-
最初に、過去問題集を1周解きました。学科試験と実技試験の両方です。
過去問題集の1ページ目から、実技問題も含めて最後まで解きました。
ほとんど不正解になりますが、間違った問題や分からない語句を教科書で確認しながら解き進めます。
実技の解答用紙は3年分×3枚ずつ印刷しておきます。
回答用紙を印刷しておくと、何度も解ける♪
過去問題集は、過去問から抜粋されて収録されています。
繰り返し出てくる問題や、出題の仕方など、試験の癖を確認しましょう!
1周問題を解き終え、「学科試験より実技試験の方が不安だ……。」ということを感じれば、このあと実技試験を中心に勉強する方法も思いつきます。
まず最初に、過去問題集を1周解くことをオススメします!
また、移動時間や隙間時間に教科書(キッチンスペシャリストハンドブック)を読み、教科書の全体像をつかみました。
こうすると、「キッチンのプランニングについては教科書の最初らへんに書いてあるな」「法律は教科書の最後らへんに書いてあるな」と、教科書全体の構成が分かってくるようになります!
試験2か月前 -過去問題集で知識の穴埋め-
過去問題集を3周以上解きました。
8割~9割の正答率になるまで繰り返し解きます。
ここでは実技試験の対策を行いませんでした。
(学科試験に焦っていたので、いったん実技試験はしませんでした。)
試験日の1ヵ月前には、過去問題集の学科試験の点数が、各章ごとに9割は必ずとれる状態にしました。
学科ならどんな問題でもどんとこい!というぐらい自信をつけましょう!
試験1か月前 -実技試験対策-
試験1ヵ月前は実技試験の対策にとりかかりました。
解答用紙は3年分×3枚ずつぐらい印刷しておきます。
過去問題集に、実技試験の過去問が3年分あるので、1年ずつ解きます。
- まずは自分で解きます。
- そのあと、回答用紙の解答を模写します。
- そして、模写したあとに自分なりの解答をもう一度解いてみる。
上記の方法で、1年分の問題を3回解きました。
3年あるので、計9回解きました。
作図方法が分からずあせりますが、一つ一つ丁寧に、疑問を解決していきました。
・なぜここが点線になっているのか?
・なぜここに線が入るのか?
自分の家のキッチンを調べて確認しました。
実技試験の作図は過去問題集に掲載されている3年分のみ勉強しました。
実技試験対策がこれだけで不安な方は、『キッチンスペシャリスト実技試験 完全対策』という書籍もあるので、そちらの購入を検討くださいね。
試験1週間前 -試験時間を意識して対策-
過去問題集を解くと、9割~10割の点数がとれるような状態にしました。
実技試験の過去問は、実際の試験時間を設置して行います。
当日は、苦手な法律分野やロゴマークなどを再確認して臨みました。
試験場の雰囲気が殺伐としていますが、深呼吸して、落ち着いて臨みます!!
キッチンスペシャリストとは
「公益社団法人インテリア産業協会」が主催する民間資格の名称です。
その名の通りキッチン空間のスペシャリストで、ニーズに合わせた住宅設備機器の提案や、おうちづくりの際のキッチン空間を提案することに役立つ資格です。
2024年度で第37回となり、30年以上続く歴史ある資格です。
キッチンスペシャリストの試験概要
2024年度最新版!
日程 | 年に1回 |
学科試験の試験日 | 2024年11月18日(月)~11月27日(水) ※受験申込時に受験日時を1つ選択 |
実技試験の試験日 | 2024年12月8日(日) (IC二次試験と同日実施) |
受験資格 | どなたでも受験できます ただし、出題・解答は日本語のみ |
受験地 | 学科試験は、全国47都道府県で実施 実技試験は、北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県の全12地域 会場は11月ごろに発表されます |
受験申込期間 | 2024年2024年9月10日(火)~10月18日(金) 定員を設けることがあります (新型コロナウイルスが流行している年度は、会場の規模によって定員を設けていました) はやめに申し込みを! |
受験内容 | ① 総合タイプ(学科試験+実技試験) 受験料:14,300円(税込) ・同一年度内に学科試験と実技試験の両方を受験する方向け ②学科試験<先取り/免除>タイプ 受験料:11,000円(税込) ・学科試験のみを先に受験する方向け ③実技試験<先取り/免除>タイプ 受験料:11,000円(税込) ・実技試験のみを先に受験する方向け ④学科試験<実技免除>タイプ 受験料:11,000円(税込) ・過去3年以内に実技試験を合格している方向け ➄実技試験<学科免除>タイプ 受験料:11,000円(税込) ・過去3年以内に学科試験を合格している方向け |
学科試験と実技試験、どちらも合格して晴れてキッチンスペシャリストの資格がもらえます。
どちらか片方だけでも受験できます。
両方合格できるか不安で、片方だけ先に受験したい人にオススメです。
片方だけの受験ですと、受験料が少し安くなります。
また、過去に学科試験または実技試験のどちらかを合格した方は、次年度から3年間、受験申込時に免除申請をすることで合格した試験が免除されます。
その際は、合格していない試験を選択して受験してください!
キッチンスペシャリストの試験内容
学科試験 マークシートによる択一式120分
- 住居と食生活に関すること
- キッチン空間に関すること
- キッチン機能に関すること
- キッチン設計施工に関すること
- キッチン販売に関すること
実技試験 記述式150分
筆記(図面表現)によるキッチン空間の企画・提案に関すること。
試験の難易度
毎年700名前後の受験者がいて、合格率30~40%という試験です。
2021年度は学科試験の合格率57.3%、実技試験の合格率36.9% という結果でした。
実技試験のほうが合格率が低いのですが、友人が住宅設備を売るショールームで勤務しており、普段から作図はしていたことから、実技が受かって学科は落ちた、ということもありました。
得意不得意もあるかと思います。
キッチンスペシャリストを独学で合格したコツは?
キッチンスペシャリストは、身近にあるキッチンのことについてなので、比較的難しい言葉は出てきません。
しかし、何もしなくても受かる簡単な試験ではありません。
私は、購入した2冊を繰り返し使いました!
学科試験では、教科書を読み込み、問題集のどんな問題でも答えれる状況にしました。
実技試験では、問題集や過去問の解答を模倣し、復元することを繰り返しました。
キッチンやカップボードはだいたい同じ形ですよね。
キッチンが書けるようになったら、同じような問題しか出てこないので、習得した技術でキッチンを書きます!(いきなりテレビを書けという問題はでてきません!)
キッチンを横から見た図が難しければ、それを繰り返し書きます。
必ず書けるようになります。
業界初心者の私でも、準備をしてのぞめば受かりました!
キッチンスペシャリストの勉強を通して、知識は広がり、誰かの役にたつことは間違いありません。
教科書+問題集+受験料+カフェ代=約3万 なので、比較的挑戦しやすい資格です!
※合格した後に、資格登録料14,300円(税込)がかかります。
迷っている人はぜひ挑戦してください。
ご質問等ありましたらお気軽にコメント欄に書いてくださいね!
最新版リンクや、最新情報は常に更新していきます~!
うれしいご報告ありました🥰
当ブログを読み、独学でキッチンスペシャリストに合格したとの声をいただきました!
~~~キッチンスペシャリストの結果が届きました。 学科と実技、なんとか合格できました。1年も時間がありましたのに、ヒーヒー言いながら勉強してました笑 あれらを3ヶ月でこなしたおきのさんを素直に尊敬しまくりです… この歳になってこうやって何かに必死に取り組むなんてこと、全く考えませんでした。ブログを読んでいなかったら… と思うと感謝の気持ちでいっぱいです。 このチャンスをいただいたことに感謝を言わせてください。 本当にありがとうございました。 いらないご報告だとは思いましたが、受かった衝撃がかなり私には大きくて (正直に言って、実技がボロボロだった)たのだから絶対ダメな自信がありました… )、DMさせてもらいました。
うれしいです・・・😭
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